スモールマルチプル
スモールマルチプルを利用して、全データを一目で比較し、複数の項目を視覚的なパターンに従って分類することでインサイトを導き出すことができます。
1. スモールマルチプルとは何ですか?
データは可視化すれば必ず良いのでしょうか?必ずしもそうとは限りません。
データから有意義なインサイトを引き出すために可視化したにもかかわらず、かえって複雑に表現されて「可視化をなぜしたのか?」とその意味を問い直す状況が起こり得るためです。
その理由は、「どのように」可視化するかによって可視化の効果が変わるからです。
可視化の種類を選ぶのは、データの特徴や可視化コンテンツを作る人の意図によって異なります。
ここで重要なのは、すべての状況に完璧に当てはまる可視化の種類はないという点です。
特に多くの変数(multi-dimension)を用いて可視化する場合、時として可視化の本来の目的(視覚的なパターンを通して容易にインサイトを導き出すこと)に合致しない結果に直面することがあります。
このような可視化の限界を克服する一つの方法として、スモールマルチプルズ(Small Multiples)が挙げられます。
2. スモールマルチプルの利点
スモールマルチプルは、同じ種類のチャートを複数グリッド(Grid)形式で並べたもので、各チャートを何を基準に並べるかによって異なる文脈で情報を伝えます。
スモールマルチプル機能を通じて、一つのウィンドウに表示された内容を視覚的に解釈する方法を身につければ、同じ方法で残りのウィンドウも解釈できます。読者は一つのチャートだけでチャートの読み方やデータの意味を理解する方法を学び、同じ文脈で残りのチャートをざっと確認することで、全体のデータの意味をすぐに把握できます。
つまり、ユーザーは複数のチャートを個別に解釈する手間をかける必要がなくなります。
ユーザーはただデータが語ることにのみ集中できるようになるのです。
また、各チャートの視覚的なパターンに基づいて項目間のデータを素早く比較できます。同じ分析テーマ(Y)をデータセットに含まれる複数の変数(X)それぞれの観点から一目で俯瞰して比較できるため、与えられたデータセットに対してマクロ的な視点や比較を通じたパターンの発見を助けます。
3. スモールマルチプルの使い方
上の例の画面を見ると、特定の変数(Y; KPI)と他の変数との関係をマクロに観察できます。
特に、アンケートデータのように設問間の相関が高い場合、ある設問と他の設問との相対的な関係の大きさを全体的に比較するのに有効です。
上の図のように特定の変数(Y:勤続期間)を選択すると、Excelに含まれる残りのすべての変数について
① 数値型変数はYとの相関関係と密度(density; 濃いほどレコードが密集している)を、相関が高い順から低い順に表示し
② カテゴリ変数は、個々のクラス(カテゴリ変数[色]に含まれる各値[赤、黄、青など])の平均値を表示します。

